新生活にぴったりの「ことわざ」を紹介!教訓にしたい言葉


春から新生活という人も多いと思いますので、新しく何かを始めるときにぴったりの、教訓となるようなことわざを紹介していきたいと思います。
漢字ペディアに掲載されている表記で紹介しています。
鶏口と為るも牛後と為る無かれ
「鶏口と為るも牛後と為る無かれ」とは、「大きな組織に入って末端で使われる立場になるよりも、たとえ小さな組織でも人の上に立つ人間になれ」という意味のことわざです。
鶏口はニワトリの口(頭)という意味で、小さい集団のトップという立場を例えています。
牛後は牛のお尻のことで、大きな集団の末端という立場を見立てています。
勝って兜の緒を締めよ

「勝って兜の緒を締めよ」は、「勝ったからといって油断してはならない、成功しても気を緩めず、むしろ用心して行動せよ」という意味のことわざです。
緒とは兜に付いている紐のことで、顎や唇の下で結びます。
人事を尽くして天命を待つ
「人事を尽くして天命を待つ」は、「人間としてできる限りの努力をしたら、あとは焦らずに天から与えられた運命に任せる」という意味のことわざです。
努力は報われると信じたいけれど、競争社会ではそうもいかないことも多々あります。自分の力を出し切ったら、あとは穏やかな気持ちで結果を待ちたいものです。
学問に王道無し

「学問に王道無し」とは、「学問を修めるには誰しもが努力をしなければならず、近道や楽な方法は無い」という意味のことわざです。
一般に「王道」と言えば「正攻法、主流、スタンダードな方法」というような意味で使われることが多いですが、「学問に王道無し」ということわざの「王道」は「royal road」を直訳したもので、「王様のための特別な道、近道」という意味で使われています。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」は、無知であることを恥じて人に聞かないでいると、その後の人生においてずっと恥を抱えたままになるため、恥ずかしくてもすぐに人に聞いておけという戒めの言葉です。
「問うは当座の恥問わぬは末代の恥」という類似のことわざもあります。
少年老い易く学成り難し

「少年老い易く学成り難し」ということわざは、「若いと思っていてもすぐに時間が経過して、学問は思うように進まない」という意味です。「時間を大切にして勉学に励むように」という戒めの意味が込められています。
案ずるより産むが易し
「案ずるより産むが易し」は、「物事を始める前はあれこれと心配してしまうが、実際にやってみると案外容易くできてしまうものだ」という意味のことわざです。
ことわざの由来は言葉の通り、妊婦さんが出産する際に色々と不安に思うことは多いが、実際に産んでみると、思っていたほど大変ではなかったという経験から生まれた言葉です。出産以外のシーンでも使われることわざです。
まとめ
新学期・新社会人の方たちへおすすめの、新しいことをスタートする際の戒めになることわざを紹介しました。知らなかったものはありましたか?
この他にもことわざや四字熟語を紹介した記事をたくさん掲載していますので、ぜひ読んでみてくださいね!