間違えやすい四字熟語の漢字-正しいのは？○刀直入/絶○絶命/五里○中

自分のことを自分で褒めることを指す四字熟語です。
自分で描いた絵に自分で賛(絵画などに書き添える詩・歌・文のことで、通常は他人に書いてもらうもの)を書くことから転じてできた言葉です。

前置き無しにいきなり本題に入ることを意味する四字熟語です。
1人で刀を持って敵陣に切り込むという意味から転じてできた言葉です。
「率直」、「端的」、「ストレートに」などと似たような意味を持ちます。

非常に危ない瀬戸際であったことを意味する四字熟語です。
「一髪」は「髪の毛ほどの隙間」の意味で、ほんの僅かな違いで危険な状況を回避したことを表しています。

人間関係を円滑に進めるための、愛想の良い応対の言葉を指す四字熟語です。
「辞令」という二字熟語が「応対の言葉や挨拶」という意味を持っています。
社交辞令という言葉の意味が「礼儀」を連想することから「礼」の字を間違って使ってしまいがちです。

多くの人が口をそろえて同じことを言うこと、意見が一致することを意味する四字熟語です。
漢字がわからなくならないよう、「異なる口から同じ音が出る」と覚えておきましょう。

物事の手掛かりが掴めないため、見込みや方針が立たずに戸惑っている状態を表す四字熟語です。手探りで進むという意味でも用いることがあります。
中国の故事から成り立った言葉です。
広範囲の霧の中で方向を失ってしまった状態だということを覚えておけば漢字の間違いは避けられるでしょう。

切羽詰まってどうにもならない状態を指す四字熟語です。
「絶体」も「絶命」も九星術(きゅうせいじゅつ)という占いから来た言葉で、「体も命も尽きるような」局面を表しています。

一方の「絶対」は「何も比較・対立するものがないこと」や「何も条件や制限がないこと」を意味します。対義語として「相対」があります。
「絶体」で辞書を引くと「絶体絶命」の用例しか出てこず、「絶対」の方が広く使う熟語なので間違えやすいですね。

この世の全てのものは常に変化しており、不変のものは存在しないという意味の四字熟語です。仏教の根本思想になっています。
「諸行」は「この世のもの全て」という意味です。「常」は「いつも同じで変わりがない」という意味なので、「無常」は「常が無い」、即ち「変わらないものは無い、続かない」という意味です。