寿司ネタ雑学-甘エビの正式名称は?サーモンと鮭の違いは?エンガワとは何?

甘エビの正式名称やサーモンと鮭の違いを知っていますか?またエンガワって何の魚のどこの部位か知っていますか?

今回はそんなお寿司屋さんでよく見る魚の雑学を紹介します。

サーモンと鮭の違い

鮭を英語でサーモンと呼びますが、日本では鮭とサーモンという言葉は使い分けがされています。

サーモンとは

日本でサーモンと呼ばれているのは、トラウトサーモン(サーモントラウト)やアトランティックサーモンを指す場合が多いです。

トラウトサーモン

トラウトサーモンはサケ科サケ属の淡水魚であるニジマスを海水で養殖したもののことで、魚の種名ではありません。

天然の鮭は餌であるオキアミ等に寄生虫(アニサキス)がいるので、冷凍や加熱をしてから食すことが推奨されていますが、養殖サーモンは生食できるように管理されています。

アトランティックサーモン

アトランティックサーモンは、北ヨーロッパを中心に養殖されているサケ科サルモ(タイセイヨウサケ)属のタイセイヨウサケと呼ばれる種を指します。

鮭とは

鮭と呼ばれるものは主に白鮭、銀鮭、紅鮭があります。

日本産の鮭といえば白鮭が中心です。白鮭はさっぱりとした味わいで、身は淡いオレンジ色をしています。秋の産卵シーズンに捕れた白鮭は「秋鮭」とも呼ばれます。季節外れの5〜7月に捕れたものは「時鮭(ときしらず)」と呼ぶこともあります。

銀鮭はロシアやチリ産のものが主流ですが、日本産のものも出回っています。成長が早くて養殖も盛んに行われているのでスーパーでよく見かけます。脂ののりが良く、身がふっくらしていると言われます。

紅鮭は主にロシアやカナダで漁獲されます。日本産のものはほとんど流通していません。身の色が濃く、味もしっかりしています。

サーモン
白鮭、銀鮭、紅鮭トラウトサーモン, アトランティックサーモン
天然が多い養殖が中心
加熱が必要生食可能

例外があるので絶対この表の通りというわけではありません。
生で食べる場合は「刺し身用」、「生食用」などの表記を必ず確認してください。

エンガワって何?

エンガワは魚の名前ではなく部位の名前です。ヒラメやカレイなどの背ビレや尾ビレの付け根部分を指す総称で、筋肉が発達しているためコリコリとした独特の食感を生みます。

名前の由来

エンガワという名前は日本家屋の縁側に由来しています。エンガワの筋肉の筋が縁側の板に似ているからなのだそうです。

カレイとヒラメのエンガワの違い

一般的にエンガワはヒラメのものよりもカレイのものの方が安価です。

成魚の体長はカレイよりもヒラメの方が大きいのですが、カレイはヒラメの約6倍の漁獲量があります。またアブラガレイやオヒョウなど大型のカレイの仲間もいるので、カレイのエンガワの方が安く提供されます。

味の違いは、ヒラメのエンガワの方が身が引き締まっており、カレイの方が脂っこい身をしています。それはカレイとヒラメの生態の違いにあります。カレイは小さなエビや虫などを食べるのであまり動き回ることがなく、ヒラメはアジやイカなどの小魚を食べるために泳ぎ回っています。

甘エビの正式名称は?

甘エビは正式名称ではなく、「ホッコクアカエビ」と「ホンホッコクアカエビ」の2種の海老の別名です。とろけるような甘さから甘エビと呼ぶようになったと言われています。

元々この2種は同じ海老だと考えられていましたが、現在では太平洋産のものをホッコクアカエビ、大西洋産のものをホンホッコクアカエビと呼んでいます。

にぎり寿司では1貫に2尾使われていることが多いですよね。その理由はなぜなのか、どこのお店がやり始めたのか調べてみたけどわかりませんでした。甘エビが細いからなのでしょうか?

まとめ

寿司ネタに使われる魚の雑学を紹介してきました。色々な違いを知っていると、より食を楽しむことができますね。

他にも雑学やクイズをたくさん用意しているので、ぜひ読んでみてください。

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