俳句の季節は春夏秋冬+新年!まだ冬なのになぜ初春?新年はいつまで?

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俳句の世界では春・夏・秋・冬に加えて「新年」も季節の1つとして扱われます。そこで今回の記事では、新年の季語に関する雑学を紹介していきます。
新年の雑学
俳句における新年の雑学を紹介します。
お正月は冬なのに、なぜ初春?

日本の旧暦(陰暦)と現在のグレゴリオ暦では、約1ヶ月程度のズレがあります。
旧暦での新年は、二十四節気の立春(新暦で2月4日前後)の時期を指していました。そのため初春や迎春など、春の訪れを祝う季語がたくさんあります。
新暦が使われるようになり、1年のスタートが1月1日に変わってからも、新春や迎春などの季語はそのまま使われ続けています。
俳句で新年を指す期間はいつ?
俳句界では、だいたい1月1日〜15日頃までを新年として扱います。
新年の季語クイズ
新年の季語クイズを3問出題します。
第1問
次のうち「新年」の季語はどれ?
- 桃花粥
- 五味粥
- 薯粥
- 小豆粥
正解!
不正解…
A. 小豆粥
もう一度解く
第2問
新年の季語「米こぼす」の意味とは?
- 涙を流す
- 餅をつく
- 大笑いする
正解!
不正解…
A. 涙を流す
「米こぼす」は「よねこぼす」と読みます。涙を米粒に見立てた言い方で、めでたい正月に「涙」という言葉を使うことを嫌ったことから生まれた表現です。
もう一度解く
第3問
「根白草」とは何の別名?
- セリ
- スズシロ
- ナズナ
- スズナ
正解!
不正解…
A. セリ
根白草は春の七草の1つ、芹(セリ)の異名です。
春の七草を総称して「若菜」と呼ぶこともあります。古来より日本では若菜摘みの風習があり、摘んだ若菜を汁物にして食していました。この習慣と、中国から伝わった無病息災や出世を願って粥を食べる文化が融合し、七草粥の原型となったと言われています。
スズシロとは七草粥に入れる大根のことで、「蘿蔔」や「清白」と表記します。
ナズナは「薺」、スズナは「菘」と書きます。
もう一度解く
まとめ
俳句の季節の1つ「新年」に関する雑学をクイズは以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
この他にもクイズや雑学をたくさん紹介しています。よければ読んでみてください。
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小豆粥は米と小豆を一緒に炊いた粥のことで、小正月である十五日の行事で食べられます。
新年の季語となっている粥は他に「紫蘇粥」や「七種粥」などがあります。
五味粥は臘八粥とも呼ばれ、冬の季語です。桃花粥は春の、薯粥は秋の季語です。