誤用に注意!なし崩し・さわり・いそいそ・琴線に触れるの意味は?
「いそいそ」や「穿った見方」、「浮足立つ」の意味を聞かれて正しく答えられますか?
今日のテーマは元々の意味とは違う意味で使われやすい言葉です。
今は誤用とされている使い方でも、のちに辞書に掲載されることもあります。相手がどちらの意味で使っているのか、注意しながらコミュニケーションを取りたいですね。
誤用に注意したい日本語
まずは意味を間違えやすい日本語を復習していきましょう。
いぎたない
いぎたないは「眠り込んでなかなか起きないこと」や「寝相が悪いこと」を意味する言葉です。漢字では「寝穢い」と書くので覚えておきましょう。
なんとなく音のイメージで「意地汚い」というような意味だと勘違いしている人が多いです。
いそいそ
「忙しい・せわしない」という意味で使っている人はいませんか?
「いそいそ」とは元々は「動作に嬉しさが表れている様子」を指す言葉です。「ウキウキ」と近い感じですね。
穿った見方
穿った見方とは「物事の本質を的確に捉える」というような意味の言葉です。本来はポジティブな意味合いを持ちます。
「穿った」を「曲がった・ひねくれた」みたいな意味で捉えている人はいませんか?
浮足立つ
浮足立つは「恐れや不安を感じて逃げ腰になる、落ち着きがなくなる」という意味の言葉です。
ふわふわと浮かれているような様子を指していると勘違いしやすいですが、意味が逆なので注意しましょう。
琴線に触れる
素晴らしいものに接して心を打たれる様子を表す言葉です。「琴線」とは楽器の琴の糸のことで、感動して動かされる心を琴の糸に例えています。
「逆鱗に触れる」や「癪に障る」と混同してしまっている人はいませんか?
なし崩し
正解は「借りたお金を少しずつ返していくこと。物事を1度にせず、少しずつ片づけていくこと。」です。「一歩一歩」や「着実に」と似たような意味の言葉です。
「うやむやにする」、「なかったことにする」というようなネガティブな意味は元々ありません。
さわり
「曲のさわりの部分」と聞くとどの部分のことをイメージしますか?
正解は「曲の一番の聞かせどころ」つまりサビの部分のことです。
「さわりの部分だけ歌う」と聞いて、冒頭をちょっとだけ歌うことをイメージしていませんか?
破天荒
破天荒は何年か前に話題になったので正しい意味を知っている人は多いかもしれませんね。
「今まで誰もしたことがないようなことをする」というのが本来の使い方で、前代未聞や前人未到といった類語があります。「豪快・大胆」なだけでは破天荒とは言いませんでした。
最後にクイズ
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