冬によく目にするもののうち、漢字の読み方が難しいものをクイズにしました。「懐炉」、「雪達磨」、「柊」、「馴鹿」、「炬燵」の読み方はわかりますか?
今回は初級編です。発展編は後日投稿するので、また読みに来てくださいね!
漢字ペディアに掲載されている漢字から出題しています。
第1問-懐炉
「懐炉」は何と読むでしょう?
正解は「カイロ」です。
カイロは冬の季語にもなっています。
カイロの始まりは、江戸時代頃に使われていた「温石(おんじゃく)」だと言われています。囲炉裏や焚き火などで温めた石を布に包んで、懐に入れて体を温めていたそうです。
現在も使われている鉄粉の酸化反応を利用した使い捨てカイロは、昭和50年代に日本で誕生しました。
第2問-雪達磨
「雪達磨」は何と読むでしょう?
正解は「ゆきダルマ」です。
ダルマの語源はサンスクリット語で「正しい教え・法」などを意味する「dharma」だと言われています。
雪で人形を作る習慣は雪が積もる各地で行われていたもので、ルーツははっきりしていません。日本では少なくとも江戸時代には行われていたそうで、歌川広重の作品にも登場します。
第3問-柊
【4文字で】「柊」は何と読むでしょう?
正解は「ひいらぎ」です。音読みは「シュウ」です。
日本の柊は冬に開花し、初夏に黒っぽい実をつけます。セイヨウヒイラギは春に開花し、冬に赤色の実をつけます。
ヒイラギの尖ったトゲには魔除けの効果があると古くから考えられており、節分の飾りにも使われます。
第4問-馴鹿
【4文字で】「馴鹿」は何と読むでしょう?
正解は「トナカイ」です。「ジュンロク」とも読みます。
「馴鹿」という漢字表記は漢語に由来しており、人に慣れた鹿という意味です。
「トナカイ」という読みはアイヌ語の「tunakay(トゥナカイ)」からきていると言われています。
第5問-炬燵
「炬燵」は何と読むでしょう?
正解は「コタツ」です。
「火燵」という表記もあります。炬燵は冬の季語になっています。
コタツの起源は室町時代にまで遡ります。当時は囲炉裏で暖を取っていましたが、囲炉裏に衣服を被せたのがコタツの始まりと言われています。また衣服に火が着いてしまわないよう、囲炉裏の上にやぐらのようなものを組んだそうです。
日本の家屋は湿気の多い夏を乗り切るため、風通しの良い作りになっていました。そのため、冬はとても寒かったのです。部屋全体を温めることはできないため、コタツのようなアイデアが生まれたのですね。
まとめ
冬にまつわる難読漢字【初級編】は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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