意外な季語-ビールは夏の季語だが枝豆は?昼寝や子猫はどの季節?

俳句の季語を調べていると、なぜこの言葉がこの季節の季語なのか?とか、1年中関係のある言葉なので特定の季節に当てはまるイメージが無かったなというものを見つけたことはありませんか?

今日はそんな”意外な季語”に焦点を当ててみたいと思います。

特定の季節のイメージが無いもの

まずは特定の季節のイメージが無くて、季語になっているのが意外だったものを紹介します。

昼寝

「昼寝」はどの季節の季語?

正解は夏です。

昼寝なんて1年中しているよって人もいれば、ぽかぽか温かい春が昼寝の季節では?と思う人もいるのではないでしょうか。最近は冬の床暖房のせいでうっかり眠っちゃうという人も……

昼寝が夏の季語になっているのは、夏は寝つきが悪くなったり食欲不振になりやすくて体力を消耗するので、その回復のために昼寝をしていたことからと言われています。

俳句には猫にまつわる季語がいくつかあります。

「子猫」、「灰猫」はそれぞれどの季節の季語?

子猫は春、灰猫は冬の季語になっています。

「灰猫」とは、暖を取るために火の落ちたかまどに入って灰だらけになった猫のことです。

香水

「香水」はどの季節の季語?

正解は夏です。

汗の臭いなどをごまかすために香水を使ったことから夏の季語になっているようです。

でも今はデオドラント製品が優秀だし、外でも冷房の効いた涼しい場所はたくさんあるし、「香水=身だしなみ」というよりは「お洒落」のため、「自分の気分を上げるため」に使う人の方が多いような?

イメージとズレてる季語

言葉を聞いてイメージする季節とはズレてると感じる季語を集めました。

春の季語

「凧」、「薄氷」、「雪崩」、「潮干狩り」これらは全て春の季語です。

凧はお正月のイメージがあるけど春の季語なんですね。

薄氷(うすらひ・うすらい)は春先の寒さが戻ってきた時期にできる薄い氷のことで、雪崩は春の温かさで緩んだ雪が崩れてくることを指しているのでどちらも春の季語です。

潮干狩りは海だから夏!と思いがちですが、おすすめの時期は3月~6月だそうです。実際にやったことないとなかなかわからないですね。

夏の季語

「タケノコ」、「涼し」、「甘酒」こららは全て夏の季語です。

「暖か」は春、「寒さ」は冬、「暑し」は夏の季語なんで、「涼し」は秋かと思いきや夏の季語。ガラスの器に盛りつけた素麺のように、見た目などを工夫して暑い夏を乗り切ることを「涼し」と表現しているんですね。

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秋の季語

「朝顔」、「七夕」、「天の川」、「盆踊り」、「スイカ」、「花火」、「枝豆」は秋の季語。それなのに「ビール」は夏の季語!

旧暦と新暦のズレが1~2ヶ月あるので季語の季節と実際のイメージとが食い違ってしまうのはよくあること。ですがセットでよく出される枝豆とビールは違う季節の季語なんですね。

冬の季語

「落ち葉」、「小春」、「手帳買う」は全て冬の季語です。

手帳って8月頃から雑貨屋さんや本屋さんの入り口に並び始め、年末にはもう可愛いのは残ってなかったりするので、日記買うが冬の季語なのは少し驚きました。

まとめ

イメージと違う意外な季語について紹介してきました。この季節の季語なの?と驚いたものはありましたか?

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